ワ ガ マ マ な 子 猫 


「ったく…面倒掛けさせる餓鬼だぜ……」



そう言いながらもあの人は


私を背中に乗せてくれたんだ






---- ワガママな子猫 ----





「銀さァァァーんっっ!!」


「どうしたんだ、新八ィ?朝ぐらい静かにしやがれよ……」





朝の8時、その日はいつもよりも良い天気。

ぽかぽかした日差しが眩しく、暖かい。

そんな日にはゆっくりと朝のチョコレートパフェを食べるのがお約束。





「たっ、大変なんですっ…女の子が……っ」

「なんだよ、女がどうしたってんだ?」

「いいから外に来てくださいッッ」

「なんだよったく…折角優雅に朝のチョコレートパフェを食べようと思ったのによ…う………」




一瞬夢かと思った。


だって、アレだぞ…オイ……




なんで餓鬼が……





「ダンボールの中に入ってんだよォォォ!!!」


「し、しかも…「貰ってください」って書いてあります…ッ」


「何だソレ!!何かの陰謀か!?そうなのか!?カッコイイ銀さんに対する嫌がらせか!?」


「いや…誰がカッコイイ銀さんなんだよ……」


「何だとテメェェェー!!!!」


「ふごォォごはごはッッ!!」




華麗な銀さんキックが決まり新八は目の前の路地に飛ばされた。


流石、俺。ナイスキック☆







「っじゃねェェェ!!それよりもその餓鬼だ、何だお前!!」


「お前じゃないわよ。」


その餓鬼はそう言うと立ち上がりダンボールの中から出てきた。





「何だテメェその口の聞き方はッ!!!餓鬼のくせにッ!!!」


「煩いわよ、私これでも15よ。」


「うそッ!?マジかよ!?如何見ても10歳ぐらいにしか見えねェよ!!」



バチーン



その少女のパンチが銀さんにナイスヒット。




「いってェッ!!…テメェ…そもそも何で此処に居んだよ…?」


「す…捨てられた……」


「えっ…?それって、ご両親に…?」


「そ、そうよ……」



ビクビクしながらその少女は見上げた。



「えーと、とりあえず…君、名前は?」


……」


「そうか……」



「ど、どうしましょう…銀さん……」

「ど、どうしましょう…と言われてもなァ……さすがにこんな餓鬼うちで面倒見れねェよ…」

「ご両親を探すしか無いですかね…?」

「そうだな…そうするか…」



俺と新八の意見が一致したところで



「パフェでも食うか」


「オイィー!!!銀さァァん!!パフェよりご両親探しが先だろうがァァァ!!!」


「朝のパフェ食わねェと銀さんはパワー出ねェんだよ!!」


「あ、銀さん待ってー!!」



煩ェよ!!パフェが先だパフェが!!




ガチャ。





「…………」


「ぎ、銀ちゃん……早かったアルね……」



そこにはチョコレートを口にたっぷり付けた神楽と空になったパフェのグラスが。



「か、神楽……お前まさか俺の…パフェをォォォォ!!!!」


「ご、誤解アル!!定春が食べたアルよー!!!」


「嘘つくんじゃねェェェェ!!!!」


怒りMAXの銀さんと神楽の対決が始まろうとしていた。



「銀さん!!止めて!!神楽ちゃん逃げてッ!!」


「新八ィィ!!逃がすんじゃねェェェ!!!!」



「あんた達……何してんの」



ちゃんも止めてェェ!!!」


「この銀さんを止めれる者は誰一人として居ねェんだよォォォォ!!!」



「コラァァァ!!!銀時ィィィ!!!今何時だと思ってんだァァァァ!!!」



「お、お登勢さん……!!」


「ゲッ……!!」




「一瞬にして止まってんじゃん……」


が汗だくになっている銀さんを呆れた顔で見ていた。



















それから、の両親探しが始まった。



「はァ、とにかくお前の両親はどんなヤツなんだよ…?」


「…言わない」


ちゃん、教えてくれないと探せないんだけど……」


「…言わない」



プチン。



「この餓鬼ィィィ!!!!」


「銀さん落ち着いてッッ!!!」






「そもそも何で言わないんだコイツ…」

「何か言いたくない事情でもあるんじゃないですかね?」

「こういう時は私にお任せネ!!」



そう言うと神楽はに近づいて言った。







「早く言うアルよ!!じゃないとお前の首千切るアルよ!!!」




バチ−ン。



「何って事言ってんだお前ェェェ!!!」

「今のは逆効果だよ、神楽ちゃァァん!!!」


「何アルか。折角私が手伝ってあげてるのに何アルか!!もういいアル!!私帰るネ!!」



そう言うと神楽は走って帰って行った。









「神楽ちゃん帰っちゃいましたね……」


「良いんだよ、ほっとけ。」


「こういう時は…やっぱり警察に行くべきですかね……」


「げ、真選組の所かよ……」


「しょうがないじゃないですか…ホラ、行きますよ」



「ハイハイ」




ったく、この銀さんが何でここまでしなきゃいけねェんだよ!!



「ほら行くぞ餓鬼ッ」




「疲れた……」



「ハァ!?」




「歩けない……」



な、何だこの餓鬼ィィィ!!!


本当ムカつく餓鬼だなァァァ、オイ!!









「ったく…面倒掛けさせる餓鬼だぜ……」


「何よ…?」


「ホラ、乗れよ」


「い、いいわよ……」


「早く乗れェェ!!この銀さんが背中に乗せてやるって言ってんだぞ!?早く乗れェェ!!」


「わ、分かった……」



ったく…俺はこれからどうなるんだよ……





「銀さーん!!早く行きますよー!!」


「ま、待てよッ」












第一話fin...






銀魂初夢が連載物(苦笑)

いやー…銀さん難しい(爆)

二話で多分終わるかと。

二話の初めは真選組に出会う所からスタートします!!

二話をお楽しみv





06.3.27