君 が 居 る こ の 場 所 で 


が居るこの所で*








「はぁ〜っ………」

あー…面倒くせぇー……。
授業なんかやってやれっかよ。
こんな良い天気に教室の中で授業なんか出来るかっつーの。
こういう日は、屋上でのんびりと空を見上げるのが一番良いんだよ。






そういえば…何時もこの時間は……

「シッカーァ〜クゥン〜!!」

ほら、来た来た。
すっげぇ煩いアイツが来やがった……。






「お前なァ…何時も、何時も煩せぇんだよ……っ」
「何だよー…シッカークンってばァ……っっ」
「何だよ。じゃねぇだろ…俺は気持ち良く空を見てんのに…お前声デケェぞ……」
「もぉー…そういうシッカークンの方が煩いんだってぇー……」
「あのなァ………」





こいつ、っつーんだけどさ。
よく此処にこの時間に来る謎の女。
しかも俺の事を変な名前で呼ぶし意味分かんねぇー奴。





「シッカークンって空好きなの?」





また始まった。
の質問攻めが。





「んあぁ……」

まぁ、いつも適当に返事しとくんだけどな。
これがまたがしつこくてさ……あー…面倒くせぇー……。





「へぇー…じゃぁ、何で青い服とか着ないの?」





「俺の服、親父のお下がりだし…服買うのとか面倒くせぇし……」





「シッカークンの家って貧乏なの?」





「普通じゃねぇー……?」





「じゃぁー…何でお父さん緑の服なんだろうね?」





「俺が知るかよ……」





はぁ…何で女ってこうなんだ……?
何で色々知りたがるんだァ……?
てか女って生き物自体よく分かんねぇー……。












「シッカークン。」
「んぁ?何だよ……っ……」


またかよ…面倒くせぇー………。








「シッカークンは…僕の事好き?」






「は?」






行き成りんなこと聞かれてもなァ…ったくよォ……。
如何答えれば良いんだァ?








「シッカークンは僕の事…嫌い?それとも好き?ねぇー…シッカークンってばぁ!!」






の事好きかって言われてもなァ……。
嫌いっつったら何か気まずくなりそうだしよォ………。
………しゃぁねぇなぁ…………。






「あー…分かった。分かった。好きです……ハイ。」






「ん〜……何か怪しい態度…………」





がムッとした顔で睨んできた。
んなこと言われてもしゃぁねぇだろ……。





「ま、いっか……v」







「は?」








な…何だよ……急に機嫌良くなりやがって………。
俺の返事(?)に納得したって事かぁ?




「僕、嫌いって言われたら如何しようかと思ったぁ。」



俺も…嫌いなんて言ったら如何なるかと思ったぜ……。






「普通さァ…面と面向かって嫌いなんて言える訳ねぇだろーが……」
「ぇー…言える人も居るよォ〜……ナルトとサスケクンとかぁ。」
「あいつ等は…別に良いんだってーの……」
「そうなのー……?」
「そうだ。」












「でも良かったw」
「は?何がだよ?」



は嬉しそうに笑って言った。
俺はちょっとだけ…ちょっとだけだぜ?
……ドキっとしちまったんだよなァ………。




「だってシッカークンが僕の事好きって言ってくれたんだもーんvV」
「バッ…あれは別に変な意味じゃねぇぜ?お前に言われたから仕方無くだな……っ」
「分かってるよ〜っ……でもね、嬉しかったw」
「なっ…お前なァ……」




んなこと言われたら照れるじゃねぇかよ……っ…。
ったく…でも、んなとこが可愛いじゃねぇかよっ……。
あぁ〜もー……っ。…何だ俺……。














「あ、もう下校時間だ…帰らなきゃっ……」
「もう…そんな時間か……」




俺は屋上にある時計を見た。
面倒くせぇけど…もう少し…このまま居たかった……なんて…。
何馬鹿なこと考えてんだよ…俺っ…。




「またねぇーーーっ!!」
「ォー…またなぁ……」




俺は手をブンブンと振っていたに手を振って(軽くだけど)やった。
は走って扉の所まで行こうとしていた。






「シッカークンっ…!!」



バッとが立ち止まって俺を見た。



「な…なんだよ……?」










「僕も好きだからねーーーっ!!」










「……は……?」









何だろ…空耳か?
いや…空耳じゃなくて……。
好きだぁ?俺の事を…?
何だ?冗談か……?
「僕も」ってこそはさっきの雑談(?)の続きか?













「じゃ、まったねぇ〜っ!!……シカマルっw」








「お、おう………」





















が好きとか言ったのは本気か如何かは分っかんねぇけど……

そのうち…聞かせてくれるよな?

だって…あれからもは屋上に来てる訳で……。

俺と普通に雑談をしていて……。

冗談だったかもしれない…けど……。

俺は本気…だと信じてる。

だってよ……あの時俺の事……。

「シカマル」って呼んでくれたからさ……。

なんか本気っぽく感じた。






でも…俺はまだあの冗談っぽくしか…つーか冗談だったけど、「好き」って言ってねぇから…。

いつかはちゃんと言えたら良いと思うんだ。







『君が居るこの場所で』













END。












初シカ夢。

私自身がシカさんと性格似てるのでシカさんの夢は書きやすいです。

夢ではなく言葉とか行動とかって言った方が正しいですけど…(苦笑)

シカさんだけでは無く…夢は本当に書きにくいです…(じゃあ書くなよ…)

というかネタが無いんですよ…ネタが……。

このネタは前書いた(ちょっと前にウイルスで消えた)ネタのリメイク版(?)です。

内容はかなり違ってますけど…屋上ネタと言うところが同じです(待)

それに男っぽいヒロイン(主人公?)が同じです。あ、でもこの子はまだ女っぽさが残ってますけどね。

前のネタの方は、殆ど喋り方が男っぽかった女の子って感じだったんです。

それに前のネタは、ヒロイン(主人公?)目線で書いてましたから色々と違いますね…(如何でも良いから…;)


次は…もっと甘い系を書けたら良いなと思ってますw(ぇ)



05.5.06