ア イ ツ N O 彼 女 



言葉では例えられない思いがある。

この思いは…この気持ちは何なんだろう。






アイツ no 彼女







「お、また…あの女だ……」


最近見かける女が居る。

その女の名は

屋上の直ぐ下の裏庭に、よく現れる。

まだ話した事はねぇけど…良い奴っぽい。

男の勘ってヤツ?…んなもんねぇけど……。

ってか、俺…アイツの事何もしらねぇよな……。(名前以外)








…そういえば…一つだけ知ってる事がある。

それは…あの女、は……






うちはサスケの彼女だ。






放課後、屋上から裏庭を見ると…よく二人で居るんだ。

仲良さそうに手ぇとか繋いじゃってさ。

オアツイなぁ…って思っちまう。









でも…なんか変な感じだ……。

モヤモヤして……。

気持ち悪ィ…っつーか気分が悪くなる……。

あの二人を見るのが嫌で仕方が無くなる……。










この感じは何なんだろう……。














「シーカマルっ!」

「いの……」

「何よっ…その反応は〜…折角、いのサンがお菓子を恵んでやろうと思ってんのにィ〜…」

「ハイハイ。スミマセンでした……」

「分かれば良いのよ、分かればw」


そう言うといのは俺の隣に座った。



「あんた最近どうしたのよ?ボケーっとしちゃって。…いつもそうだけど……」

「……別に……何でもねぇよ………」

「そう?絶対何かあるでしょ?女の勘は鋭いのよっ」

「う……っ」


…しょうがねぇなぁ……いのにでも…言ってみっか……。












「なぁ……」

「ん?何ー?」

「なんか…ある二人を見てると…気分が悪くなるとか…モヤモヤするって事ねェか…?」

「ある二人?…男と女って事?」

「まぁ……そうだな……」

「あるわよー。サスケ君とサクラが一緒に居たりとかするとそんな感じになるわ〜…」

「サスケと…サクラ……が?」

「うん。まぁ、嫉妬ってヤツねー…。サスケ君…最近、と付き合い始めたでしょー…それがまた嫉妬になる訳よ…」

「し、嫉妬……?」

「そうよ。嫉妬よ、嫉妬、ヤキモチよ。」





嫉妬って…俺がサスケに……?

な、なんでサスケに嫉妬してるんだ?俺……。





「もし、シカマルがさぁ…嫉妬とかしてるんだったら…それは恋よ、恋。」


「こ、恋…?俺が……?」


「そうに決まってんでしょー?」


「……恋………」






俺…に恋…してんのか?

でもは…サスケの彼女で……。







「シカマル!恋は行動が無ければ始まらないのよっ!!」


「こ、行動……?」


「そーよっ!恋は行動あるのみよ!!その女に話し掛けちゃいなさいよッ!!」


んなこと言われてもな……。







「何よ?なんか問題でもある訳ー?…その女って彼氏居るの?」


「ま…まぁ……」


「なーんだ。平気よ!へ・い・き☆略奪愛ってのがあるんだからっvV」


「りゃ…略奪って……オイ…」



りゃ、略奪って…流石にソレは……。












――恋は行動あるのみよ!―――









いのの言葉が頭から離れない……。




















「…よ、よう……」


「え、あ…おはようっ」


次の日俺はに話掛ける事にした。




「………………」


「ぇっと…奈良…シカマル君だよね…?」


「あぁ…っ……そうだ…っ」


「よ、宜しくね…?」


「えっ…あぁ……」



情けねぇ……話題1つもねぇや……。








「じゃぁ………ねっ」


「あ…ちょっ…ちょっと待ってくれっ……」


「…え?何…?」


「一緒に教室まで行かねぇか……?」


「ぇ…うんっw」







まずはこうして…友達から接したら良いよな?


俺の恋はどうなるんだろうな……。




って…サスケの事忘れてた…ッ!!



……略奪愛って……有りっスか…ね?








fin...





うわぁ…略奪愛宣言しちゃったよぅ…(苦笑)

良いのかなぁ……。

まぁ、どうなるかはご自由に妄想してみて下さいな。(待)

変な終わり方で御免なさい;;(死)



05.7.8