2 人 の 音 色 


2人の色。






知っていた…放課後聞こえるあの音色を。

素敵だと思った。

今での耳に残る…あの音色。





「シカマルさんっ」

「おー…。」










得意教科 → 音楽。

好きなこと → 音楽関係。

趣味 → ピアノ。


……俺が知ってる範囲って凄く狭ぇんだなァ………。









「今日、木ノ葉太郎の小春夢がついに弾けるようになったんですw」
「…へ…へぇー…凄ぇなぁ……」


……木ノ葉太郎って確か…最近有名になったって言う…音楽家だよな?


「えへへっ……二楽章でイ短調に変わったりする所とかダカーポがあったりして大変だったんですよ〜」
「そ、そりゃ大変そうだなぁ………」


……二楽章?…イ短調?…ダカーポ?


「ホラッ…でも見た感じ木ノ葉太郎のダークネスよりは結構簡単そうに見えません?」
「ぇ、あぁ…そうだなぁ……」


何だぁ?おたまじゃくしがイッパイで意味が分かんねぇー……コレが簡単なのかぁ?
が見せてくれた楽譜を真剣に見てもやっぱり意味が分からなかった。






奈良シカマル。


得意教科 → 勉強なんて面倒くせぇー…。

好きなこと → ぼーっと空を眺めること。

趣味 → 昼寝・将棋。
















彼女との出会いは意外だった。


「シカマルッ!!」
「ってッ……」


イルカ(先生)が突然俺に向かってチョークを投げ見事的中。


「せんせぇー…幾ら教師だからって生徒にチョークぶつけるなんて反則なんじゃねぇ……?」
「お前は自分がした事分かってんのかぁ?居眠りだぞ?居眠り!!授業中にだぞ!?」


はぁぁああ〜…人が気持ちよく寝てたっつーのに目覚めは最悪。
タンコブが出来るかと思ったぐれぇに痛かったぜ……。



「罰として廊下に立ってろ!!」
「………は?」









マジかよ……。
この歳にもなって廊下で立たせられるなんて…ふぁぁあ〜…眠ィ……。
母ちゃんに怒られるな…こりゃ……。


ガタンッ


「んぁ?何だぁ……?」
「ぁ……」


隣の教室から女が出てきて俺と同じように廊下に立たされていた。


それが…だった。








は徹夜でピアノを弾いててそれで授業中寝てしまったらしい。


それから俺達はよく話すようになった。


俺はそれからと音楽の話をするようになった。


いや、の話を聞くだけなんだけどな……。


嬉しそうに話すを見て…いつも、可愛いな……って思っちまうんだ。






















「シカマルさんっ…今度ピアノの大会があるんですw」
「へぇー…凄ぇじゃねぇか……」


大会か…凄ぇなぁ……。
なら当然優勝だな、こりゃ。



「だから、曲…聴いてもらえませんか?」
「ぇ、あぁ……」



俺はに連れられて音楽室まで行った。

















「じゃ、じゃぁ…弾きますねっ……」

が曲を弾き始めた。




――――――!?―――――――




この曲は……確か………







俺が放課後屋上に居る時に聴こえてくる曲だ……。


が弾いてたのか……。


凄ぇ……。


綺麗な音色だ。




































ピアノは弾いた人の心が表れると聴いたことがあった。




この音色は



優しくて……暖かい感じがした。




とても落ち着くような…そんな……感じ。




聴いていてとても気持ちが良い……。





































「……シカマルさん……?」

「………んぁ?」




あまりにも綺麗な音色だったからて終わったことに気づかなかったぜ……。


まだ…凄ぇ耳に残ってるぜ……あの音色が………。






「……凄ぇじゃねぇか」

「ぇ、そうですか…?v」

「あぁ…凄ぇよ……」

「そう言って頂けると嬉しいですw」



本当に凄ぇよ…


俺なんておたまじゃくしも分からねぇのにお前は凄ぇ……。














「じゃぁ、練習があるのでそろそろ帰りますね……」


「あぁ……」


「それではっ!!」















は確か…大会の為に暫く学校を休むらしい。


そんなに真剣なんだな…






















ッ!!」










「シカマルさん……?」















「もし優勝したらっ…俺っっ…お前に頼みがあっからっっ!!」














「ぇ、あ、はいっ!!」

























絶対、優勝するに決まってる。



俺はそう信じてる。



それで…にピアノ教えてくれって言うんだ。



それで…と少しでも距離を縮められるように…頑張るぜ。



んで、俺も大会に出て…優勝してっ……に告白して………。














出来るために努力してやるぜ。


面倒くさがりの俺だってやればやれるって証明してみせる……。














END。














ピアノネタ書きたかったんです!
ですが完成して見ると…は?見たいな…(死)
シカさんは将来ピアニストになるんですか!?(笑)
最後どうするか決めてなかったのでこんなに意味不な話になっちゃいました…(爆)
果たしてあのシカさんがピアノ弾けるようになるんでしょうか?(ォィ)
他にも音楽ネタに挑戦しようと思います!!(苦笑)


05.5.19